コーヒー好きが集まるバルセロナのカフェ
サグラダファミリアを代表とするガウディ建築の数々やピカソ美術館、歴史的な街並みが美しい旧市街などなど、観光名所の宝庫とも言えるバルセロナ。また、タパスなどのスペイン料理もバルセロナ観光のハイライトでもあります。
バルセロナは観光スポットが盛り沢山なだけに、名所巡りをしていると気が付いたら体もヘトヘト。海外旅行でそんな経験された方は多いかもしれませんね。
そんなときはやっぱりカフェで一息に限ります。昔ながらの歴史ある老舗カフェも良いですが、地元の人が足繁く通うローカルなカフェを訪れることで、彼らの普段の生活の一部に触れられ、旅行もより楽しくなるはず。そして、今回はバルセロナにあるコーヒーが美味しいモダンでおしゃれなカフェをいくつかご紹介します。
Nomad Coffee
バルセロナに3件お店を構え、有名なロースタリーとして知られる「Nomad Coffee」。コーヒーのワークショップやレクチャー、カフェビジネスのサポートなどバルセロナのコーヒー文化推進を支える兄貴的存在のカフェでもあります。
カタルーニャ音楽堂の側にある「Nomad Coffee Lab & Shop」は、観光の合間に立ち寄りやすい立地にありますが、Passatge Sert(パサジェ・セルト)という狭い通りにあるので見落としには注意です。カタルーニャ図書館、バルセロナ現代美術館側にある「Nomad Every Day」は店内はそれほど大きくないので、テイクアウトなどで利用する地元っ子が比較的多いです。ホットドリンクはもちろんですが、コールドドリンクも充実しているので、バルセロナの散策で喉が渇いたときにもオススメのカフェです。
SKYE Coffee
「SKYE Coffee」は2014年にEspacio 88と呼ばれる倉庫を改造した建築デザインオフィススペースの一角にオープンしました。1972年製のシトロエン車のCitroën HYを改造したカッコかわいいコーヒースタンドです。コーヒー豆はRight Side Coffee RoasteryにSKYE Coffee用に特別に焙煎してもらった豆を使用しています。
また、こちらのEspacio 88ではPop-Upエキシビジョンが開催されたり、Barcelona Coffee Festivalの会場でもあり、クリエイティブな人々が集まる空間です。
SlowMov
この「SlowMov」はグラシアエリアに位置するカフェ。ガウディ建築の一つであるCasa Mila(カサ・ミラ)からも比較的近い場所にあります。
大通りから少し中に入った所にあるので気づかないで通り過ぎてしまうかもしれませんが、ミントグリーンの扉が目印です。100%のアラビカ豆のスペシャリティーコーヒーのみを使用し、シーズンごとに焙煎方法を調整してコーヒー豆の特徴を常に最大限に引き出しており、徹底的に豆にこだわっています。ただし、営業時間が少し短いのでご注意ください。
Onna Coffee
2014年にオープンしたこの「Onna Coffee」も上記のSlowMovと同じくグラシアエリアにあります。お店とは別の場所で焙煎されていますが、コーヒー豆はコスタリカから独自に仕入れ、オーナーはバルセロナのスペシャリティーコーヒーのパイオニアとしても知られています。カフェに来る一般客が購入するだけでなく、バルセロナ市内のカフェなどにも数多く卸していおり、コーヒーの味はお墨付きです。
豆の種類は常時3〜4種類揃えており、飲み方もエスプレッソはもちろん、フィルターなど3〜4種類の中からお好みで選ぶことができます。
Syra Coffee
こちらの「Syra Coffee」もまたまたグラシアエリアにあるカフェ。2015年に小さなテイクアウェイショップとしてオープンし、2017年に現在のロケーションに移転しました。オーナーは生粋のコーヒー好きの建築家。好きが高じて自分のカフェをオープンさせてしまうほどコーヒーに対する情熱は本物。マヨルカ島にあるSan Agustin Coffee Roastersと協力し、ホンジュラスのコーヒー豆を仕入れています。また、カフェのすぐ側にコーヒー豆やグッズが購入できるショップもあり、こちらの店舗も建築家らしいおしゃれなデザインとなっています。
Departure Coffee
「Departure Coffee」は2017年にエル・ラバルエリアにオープンしました。入り口の大きな扉が目印のこちらの建物は、元々は大工さんの仕事場として使われていました。その名残りなのか、店内には年期の入った大きな工具のような機械がインテリア兼テーブルとして置かれています。こちらではSlowMovで焙煎されたコーヒー豆を使用しています。
バルセロナ現代美術館からすぐそばにあるので、アート鑑賞に少し疲れたらゆっくりくつろぐ事もできます。
Federal Café
こちらの「Federal Café」はこれまでご紹介してきたお店よりも広々としており、コーヒーだけでなくフードも充実しているのでランチにもぴったりのカフェ。グエル邸やコロンブスの記念塔など、バルセロナ港にも近いゴシックエリア位置しています。ただ少し入り組んだ路地裏にあるため、観光客でそれほど混雑していないのもグッド。カフェ自体はモダンでおしゃれなデザインですが、歴史ある建物に囲まれた風情ある路地に溶け込んでおり、とても居心地の良い空間です。
バルセロナ市内にもう1店舗ある他、マドリッドやバレンシアなどの都市にも同系列のカフェがあります。
Bermont Coffee
2016年にオープンした「Bermont Coffee」は、またまたグラシアエリアにあるカフェ。カタルーニャ人という生粋のバルセロナっ子ですが、オーストラリアで働いていた経歴を持つオーナーです。提供するメニューはすべて「NO SUGAR」という砂糖を使わないというポリシーです。ヨーロッパのスイーツやペイストりーは甘過ぎるなと感じたり、健康に気を使っているという方にオススメです。
Hidden Café Barcelona
「Hidden Café Barcelona」は一般的な観光スポットからは少し離れたラス・コルツエリアに位置しますが、サッカー好きにはお馴染みのFCバルセロナのホームスタジアム「Camp Nou(カンプ・ノウ)」からはそれほど離れていません。サッカー観戦前のビールも良いですが、コーヒーで興奮する気持ちを少し落ち着けてからスタジアムに向かうのも良いかもしれませんね。豆はバルセロナ郊外のカステイダフェルスという地域で焙煎しています。観光客は少ないためパソコンなどの作業でゆっくりしたいときにもオススメです。
Three Marks Coffee
「Three Marks Coffee」は2018年にオープンしたばかりのスペシャリティコーヒーショップ。オーナー二人は共にNomad Coffeeで修行を積んだ後に独立、エチオピアとグァテマラの二つのシングルオリジンを仕入れ、自分たちの手で丁寧に焙煎しています。お店の内装も非常にモダンでバルセロナで最先端のおしゃれカフェといっても良いでしょう。
La Masala Cafe
「La Masala Cafe」はカタルーニャ音楽堂からほど近い場所にあるカフェ。マシンはLa Marzocco(ラ・マルゾッコ)、コーヒー豆はNomad Coffeeで焙煎されたシングルオリジンを使用しています。こちらはフレッシュなサンドイッチやトーストなどの朝食・ブランチメニューが充実している他、店名にもあるようにオーナーのパートナーがチベット人ということもあり、本格的なマサラチャイを味わうことができます。
Espai Joliu
ベルリンでデザインを学んだオーナーは、自身の地元であるバルセロナでクリエイティブな活動をしたいと考えこの「Espai Joliu」をオープンさせました。豆はNomad Coffeeのものを使用しています。コーヒーはもちろんですが、店内には観葉植物がいっぱいで緑が溢れ、またギャラリースペースもありデザイナーらしい空間となっています。
Roast Club Cafe
「Roast Club Cafe」はアシャンプラエリアにある非常に小さなスペースですが、開店と同時にコーヒー好きが集うローカルカフェ。バルセロナの人々との交流をより肌で感じたい人にオススメです。コーヒー文化が根付くイタリア出身のオーナーが営み、その情熱はコーヒー豆のセレクションにも反映されています。そこにはヨーロッパ各地のロースタリーから毎週違う豆を仕入れるほどのこだわりが。コーヒー好きが集うのも納得です。
今回はバルセロナにあるコーヒーにこだわるカフェを13店お届けしました。カフェといっても都市によって雰囲気も違いますし、バルセロナのコーヒー文化を肌で感じられるのではないでしょうか。
(余談ですが、、、勝手な妄想でスペインの人はシエスタもあるのでそんなに働いていないというイメージがありましたが、カフェのみなさんは日中でも結構休むことなくまじめに働いています。笑)
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