これから注目!盛り上がりを見せるロッテルダムのストリートアート

ヨーロッパの各都市ではクオリティーの高い数々のストリートアーティストのミューラル(壁画)を見ることができます。
オランダも同様で、アムステルダムのアーバンアートギャラリーやミューラルについてはこれまでもいくつかお伝えしてきました。北側にあるノールトエリアでは、2018年にストリートアートミュージアムがオープンする予定です。どうしても首都でありオランダ最大の観光都市でもあるアムステルダムばかりに話題がいってしまいがちですが、これから注目すべきなのはむしろオランダ第二の都市ロッテルダムです。
なぜロッテルダムのなのか?その理由をロッテルダムのストリートアートを紹介しながらご説明していきたいと思います。

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近代都市だからこそできるミューラル制作

ご存知の方も多いかと思いますが、ロッテルダムの街は第二次世界大戦のドイツによる空襲で徹底的に攻撃され、古い建物はほとんど破壊されてしまいました。その後、ロッテルダムは目覚しい復興を遂げ、近代的な建物が並ぶ世界最大級の港湾都市として発展していきました。

そんな背景とストリートアートと何が関係しているのか。それは新しい建物が多いからこそ、ミューラルを制作できる環境が整っているからです。
アムステルダムの古い建物で使われているレンガなどではなく、外壁にコンクリートなどを使用している。という素材の理由もありますが、一番の違いは壁の使用許可が出やすいという点です。
建物の持ち主からミューラルを制作しても良いですよ。という正式に許可をもらったリーガルウォールで作品を描ける環境がアムステルダムに比べロッテルダムには多くあるからです。

アムステルダムの中心エリア(正式にはアムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域)などは、世界遺産に登録されており古い街並みが残されています。景観保護・保存のため、内装のリノベーションは可能ですが、外観に手を加えることは規制されており、許可を取ることはかなり難しいと言えます。というよりほぼ不可能でしょう。
そのため、アムステルダムで見られるミューラルは中心エリアから少し離れていたり、開発地区であるノールトエリアに描かれることが多く、セントラルに描きたくても描けないというのが本当の事情です。もしあったとしてもそれはイリーガルで、違法で描かれたものがほとんどということになります。警察に見つかればもちろん逮捕されます。

ストリートアートだから許可なんて取らなくても…というのは少し昔の考えで、最近ではアーティストとしてきちんと活動している人々は正式に依頼を受け、そして、壁の使用許可を得てから制作するのが一般的です。
そういった面で、ロッテルダムは比較的新しい建物が多いため、街の中心エリアで制作の許可を得ることもアムステルダムほど難しくありません。そして、大きな壁も多いため、巨大で迫力のあるミューラルを制作することができます。「アーバン」アートとも言われるだけあり近代的な「都市」との風景にもマッチしていますね。

壁プロデューサーの出現

そして、ロッテルダムのストリートアートを注目すべきもう一つの理由は、ミューラルをプロデュースする壁のオーガナイザーが現れてきていること。彼らの目的は有名アーティストを呼び、クオリティの高い作品を残して街のストリートアートを盛り上げていくこと。

今ロッテルダムで率先してそのような活動をしているのが「Sober Collective」というプロデュース集団です。彼らについてはまた詳しくご紹介しますが、「落書き」としてではなく、「アート」としてミューラルを見せることで住民からも理解を得られますし、質の高い作品が増えることで、著名なアーティストもどんどんロッテルダムの街を訪れ、作品を残すようになります。この記事に掲載している写真のミューラルの多くは彼らがプロデュースしたものです。

なぜロッテルダムがストリートアートシーンにおいて注目すべき都市なのか、少しお分りいただけたかと思います。今後はそういったクリエイティブな人々が増え、さらに盛り上がりを見せていくのではないでしょうか。

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