ストリートアーティスト vol. 15「ROA(ロア)」とは

今回はベルギー出身のストリートアーティスト「ROA(ロア)」をご紹介します。
ROA は動物をモチーフとしたミューラル(壁画)を、ロンドンなどのヨーロッパを中心に数多く残してきました。

ROAの作風

彼はすべての作品に、動物のイメージを使用します。
モノクロで描かれるその動物たちは、可愛らしさというよりも、何かを私たちに訴えるような存在感や力強さを持っています。

ROA は1976年、ベルギーの首都ブリュッセルの南東に位置する街、ゲントに生まれました。小さな頃から考古学者や探検家などの職業に憧れ、鳥やネズミの骨を集めてはそれらをスケッチしていたそうです。ROA が動物のミューラルを街中に描いていくのは、彼の中でとても自然な流れだったことがわかります。

その国に、その土地に生息する、もしくは生息していた動物たちを描いていくのも彼の作品の特徴です。

白と黒でリアルに描かれる生きている姿や死後の骨になった姿などの動物は、彼らの生と死、生命そのものを表現しています。

特に多く描かれるのがネズミなどのげっ歯類です。ROA は、人間のいる都市に住み着いてる彼らの順応性を考察するとともに、人間の彼らに対する不当な扱いをミューラルを通して訴えかけています。ROA が壁やストリートなどに動物を描き続けるのは、人間たちに対する動物たちからのメッセージを伝えたいからなのかもしれません。

これまで描いてきたミューラルたち

ROAはヨーロッパを中心に、世界中に何百もの巨大な壁画を残してきました。

イーストロンドンのShoreditch(ショーディッチ)に描かれているこのハリネズミのミューラルは、今やこのエリアのランドマークにもなっています。

他にもロンドンでは彼の作品を多く見かけることができます。

また、ミューラルだけでなくエキシビジョンも開催しており、ロサンゼルスのMOCA(ロサンゼルス現代美術館)で開かれた大規模なストリートアート展「Art In The Streets」にも参加しています。

2012年には、イギリスのブリストルで開催されたグラフィティアートフェスティバル「See No Evil」にも参加しています。このイベントには、Conor Harrington(コナー・ハリントン)などの若手注目アーティストも名を連ねており、ROAを含めた参加アーティストはその後どんどんと知名度を上げ、それぞれの地位を確立していきました。

これまでにブルックリン…

サンフランシスコ…

南アフリカ…
まだまだ数え切れないほどの作品を世界中に描いてきました。


世界を飛び回り精力的に活動を続けるROAですが、残念ながら日本にはまだ作品を残していません。しかし、今後日本のどこかの街で彼の作品を見られる日も近いかもしれませんね。他のストリートアーティストには真似できない彼のスタイルとそのクオリティは、これからも多くのストリートアートファンを魅了し続けることでしょう。

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