ストリートアーティスト vol. 14「VHILS(ヴィールス)」とは

今回はポルトガル出身のストリートアーティスト「Vhils(ヴィールス)」をご紹介します。
まだまだ若手ながら、すでに数多くの素晴らしいミューラル(壁画)を残し、世界各地でエキシビジョンも開催している実力派。オリジナリティのある彼の作品は、これまでのストリートアーティストたちとは一線を画します。大御所をもうならせる新世代のアーティスト Vhils とは一体どんな人物なのでしょうか。

ストリートに彫刻!? 人々を驚かす VHILSの作品

ストリートアートといえばスプレーやペンキなどを使ったペインティングがメジャーですが、Vhilsの作品はそれらとは全く異なるスタイルで制作されます。
彼は建物の壁を彫刻のように掘り、削ることで作品を生み出していきます。

ミノやドリルといった道具から、ときには火薬などで爆発させて制作するそのスタイルは、唯一無二といっても良いでしょう。

インパクトのあるかなり大胆な方法ですが、火薬の量や配置などしっかりと計算されているのがわかります。

彼の作品のモチーフとなるのは有名人ではなく一般の人々。
「アンディー・ウォーホル」や「毛沢東」といった著名な人物のアイコンを使うのではなく、その土地で出会った市民をモチーフにすることで、この現代社会の中で苦労しながらも生活している人々を主役にしたいと Vhils は考えています。

彼が出会った人々のポートレートをドリルなどを使って巧みに描いていきます。ペンキではなく直接壁を掘っていくことで、作品がその街に刻まれて、溶け込んでいくのではないでしょうか。

上記のような作品の他にも、ビルボード(屋外広告)をコラージュしたもの、

鉄板といった素材や…

発泡スチロールを使った3D作品など、使用するメディアは様々ですが、やはり生み出される作品のテーマは一貫してポートレートであり、主役はこれまで彼自身が顔を合わせて来た人々です。

VHILSのプロフィール

1987年ポルトガル生まれ、本名はAlexandre Farto(アレクサンドル・ファルト)
Vhilsというアーティスト名は、2000年代前半に彼がグラフィティライターとして活動していたときのペンネームが由来です。
学生時代はロンドンの Byam Shaw School of Art でアートを学び、現在はロンドンとリスボンを拠点に活動しています。

2008年にロンドンで開催されたエキシビジョン「Cans Festival」の際に、Banksy(バンクシー)のミューラルと並んで、彼の作品は大きな注目を集めました。その作品は後に、イギリスの大手新聞社 The Times の表紙を飾ることとなります。

さらに同年、バンクシーのエージェントでもあった Stive Lazarides(スティーブ・ラザリデス)が手がける Lazarides Gallery にてソロショー「Scratching the surface」を開催し、アーティストとしての知名度は一気に広がっていきました。

2012年には再び Lazarides Galleryにて「Devoid」というエキシビジョンを開催。

その後はパリ、上海、香港、シドニー、リオデジャネイロなど各都市で展覧会を開催。

さらには、フランス出身の大物ストリートアーティスト JR(ジェイアール)ともコラボレーションミューラルを制作しています。

今回ご紹介するのはフランス人アーティスト「JR(ジェイアール)」です。他のストリートアーティストとの大きな違いは、ペインティングやスプレ...

ルクセンブルクにある Luxembourg Freeport にコミッションワークを手がけるなど、世界を舞台に精力的に活動を続けています。
若干30歳ながら、人気、実力を合わせ持った最も勢いのある若手ストリートアーティスト「Vhils」、今後どれだけビックになってくれるのか要注目です!

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