ストリートアーティスト vol. 12「JOSE PARLA(ホセ・パルラ)」とは

今回はアメリカ出身のストリートアーティスト「Jose Parla(ホセ・パルラ)」をご紹介します。
今ではストリートという枠を越え、現代アーティストとしても広く知られるようになり、彼の作品を集める著名人のコレクターも数多くいます。日本にも展覧会のために何度か訪れており一度は名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
現代の「Jackson Pollock(ジャクソン・ポロック)」とも言われ、ストリートから現代アートまで、アーティストたちに強い影響を与えるホセ・パルラとは一体どんな人物なのでしょうか。

JOSE PARLAの作品

抽象画とカリグラフィーのちょうど中間にあるような作風が特徴的です。
一見ランダムに描かれているイメージも、距離や角度を変えてみると何かの文字のようにも見えてきます。大小様々なサイズ、絵の具やペンキ、コラージュなど様々な素材を使って、いくつものレイヤーが折り重なって生まれる彼の作品には、常に物語が隠されています。

その街に住む人々、風景、風や空気など、その場で体感したことを直感的に、即興で描いていきます。「私たちの記憶や歴史がどのようにして私たちに影響を及ぼし、人生を形成していくのか、いつも興味があるんだ。」と彼は語っています。

また、美術史家であるGreg Tate(グレッグ・テイト)は彼について「世の中ではホセ・パルラのことをPost Grafitti(ポスト・グラフィティ)のペインターだと形容することもあるが、私は歴史的な風景画家と例える方が正しいと思う。なぜならそれがコンクリートの壁であろうが、そこに描かれているものはヒストリーそのものだからだ。」と記しています。彼が描く色とりどりの何層もの重なりは、歴史であり人生そのものなのかもしれません。

フランス出身のストリートアーティスト「JR(ジェイアール)」を取り上げた記事でもご紹介しましたが、2012年にホセ・パルラはJRとともに「Wrinkles of the City: Havana」というプロジェクトでコラボレーション作品をキューバに残しています。
この活動は「Best U.S. Premiere Documentary Short in 2013」にて大賞を受賞しています。

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JOSE PARLA のプロフィール

1973年アメリカのマイアミ生まれ、両親はキューバから亡命してきたそうで、彼がラテン系の名前なのも納得です。現在はニューヨークのブルックリンを拠点に活動しています。
1980年代の前半からアーティストとして活動を始め、マイアミのストリートに作品を残していきました。また、New World School of the Arts(マイアミ)やSavannah College of Art & Design(ジョージア)にてアートを学んでいます。

彼はこれまで、個展やグループ展のほかにも、数多くのコミッションワークを手がけてきました。

2011年にはカナダのトロントで「The Names that Live But Sometimes Fade While Time Flies and The Bridge」と名付けた、2つの巨大なミューラル(壁画)を描きました。

2012年には「Diary of Brooklyn」という作品を バークレイズセンターに。

そして、2014年には、ニューヨークのワールドトレードセンター跡地にできたワン・ワールドトレードセンターにて「ONE」という作品を残しています。建物のビジターロビーにて展示されている90フィート(約27メートル)ものカラフルで巨大なミューラルは、多様性の中にある精神と生命を表しています。

これまで、ニューヨーク、ロンドン、香港など世界各国で展覧会を開催し、日本でもYuka Tsuruno Galleryにて過去に二度個展が開かれています。
彼の作品はロンドンの大英博物館のパーマネントコレクションとして収蔵されるなど、アーティストとして非常に高い評価を得てるほか、大物ミュージシャン Eric Clapton(エリック・クラプトン)、デザイナーの藤原ヒロシや現代アーティストの村上隆などの著名人も彼の作品をコレクションしていることで有名です。

村上隆はホセ・パルラについて「彼に会うとみんな彼のことが好きになり、いつの間にか巻き込まれて仕事をしてしまう。そして、その抽象的な絵画と人柄のよさのギャップに皆、驚嘆し、いつの間にか一緒に仕事をやってしまう。」と語っています。
どんな人物でも魅了してしまう彼のキャラクターは、いくつものレイヤーが重なる色鮮やかな作品の一部に投影され、人々を惹きつける不思議な力を持っているのかもしれませんね。

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